ジャイアンツのピッチャーは小野。
もちろん知ってはいるのだが「誰だよ、それ」とつい言ってしまう私を誰が責めることができるだろうか。
日ハムの攻撃(表)は私たちにとって、ライヴで言えばバラードのような時間。
私たちはバラードタイムは茎わかめを食べたりビールを飲んだり双眼鏡でいろんなところを凝視して笑ったりしていた。
それにしてもG戦士たちがなんでこんなとこにいるんだよと思うと笑える。
一方ジャイアンツの攻撃のときは私にとってハレの時間である。
バッターボックスに入る一人一人を双眼鏡で舐めるように見倒す。
「!!!!」
仁志!!
「見て!股!股!」
めぐに大慌てで双眼鏡を渡す。
股間がすごい自己主張をしているのである。
キヨもすごかった。後藤も案外である。
しかし仁志。
ピカチュウみたいなかわいい顔して、それはないであろう。
仁志敏久、まさに小さな巨人である。
私たちは選手の下半身のみに全神経を集中していた。
私たちがあんまり股だの尻だの言っていたので前の席のじいさんに冷ややかな一瞥をくれられた。
すみません。
私たちが下半身ばかり舐めるように見るからか、辰徳が4回ぐらいからスター選手を隠し始めた。
徐々にスターを引っ込めて行き、6回では一番のスター選手は清水か後藤かというカンジである。
2軍の試合か!
ならば二岡ぐらい出しやがれ。
もう股間を見たくなるような選手すらいやしない。
試合自体も、勝つには勝ったがジャイアンツらしさが皆無のあまり面白くないゲームであった。
それでも『エビ』と『梨園』は「今、球がこういうカンジで落ちた」だのなんだのと私たちとは違う「タマ」の話で盛り上がっていた。
私たちってサイテ―だよな・・・とさすがに反省した。
ところで、誕生日を迎えた酒井順也くんであるが、我がジャイアンツのピッチャーだったらしく、8回ぐらいにチョコっとマウンドに上がった。
トランペットで地味にハッピーバースデイが演奏され、私も地味に歌わせていただいた。
やっぱり誕生日はよいわね。

さて、試合も終わり、私たちはこれからどうするでしょう。
もちろん、全日空ホテルに行くのです。

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