私の知らない店
2002年1月25日今朝(24日)、セブンイレブンに奥さんが来るやいなや、私は奥さんに切り出した。
「奥さん、今朝の新聞読まれました?」
「ううん、まだ読んでないよ。なんか載ってた?」
今朝の読売新聞のトップ記事は我が社の全店休業についてであった。
記事は私が昨夜ユイノさんから聞いた話よりも希望的観測がてんこ盛りになっていたが、実際その場で働いているものの実感としては、そんな生易しい状況でないことはわかっている。
私は奥さんに、会社が今月末で全店一斉休業になるということ、休業とはいえ、実際は閉店というべき状況であると思われること、私は2月8日までで解雇となり、失業保険をもらう予定なのでバイトも辞めなくてはいけなくなりそうなことを告げた。
奥さんはとても動揺し、はっきり決まったらまた伝えてくれと言った。
その後、出勤すると、店は私が今までに見たこともないような事態になっていた。
遠目にレジの周りをお客さんが取り囲んでいるのが見える。
その様子が日本史の授業で使う資料集に載っていた「一揆」の絵にそっくりで足がすくむ。
しかし、それでも1歩1歩近づくと、ものすごくたくさんのお客さんが、ただ単にレジに並んでいるだけだということに気づく。
それにしてもすごい。
まだ大して安くもなっていないのに、1台のレジに3〜40人のお客さんがレジを取り囲むように並んでいるのだ。
これは私は今まで働いてきた店ではない。
私の知らない店である。
そして、この日を境に私は、私のよく知っている「うちの店」を永遠に失うことになるのである。
「奥さん、今朝の新聞読まれました?」
「ううん、まだ読んでないよ。なんか載ってた?」
今朝の読売新聞のトップ記事は我が社の全店休業についてであった。
記事は私が昨夜ユイノさんから聞いた話よりも希望的観測がてんこ盛りになっていたが、実際その場で働いているものの実感としては、そんな生易しい状況でないことはわかっている。
私は奥さんに、会社が今月末で全店一斉休業になるということ、休業とはいえ、実際は閉店というべき状況であると思われること、私は2月8日までで解雇となり、失業保険をもらう予定なのでバイトも辞めなくてはいけなくなりそうなことを告げた。
奥さんはとても動揺し、はっきり決まったらまた伝えてくれと言った。
その後、出勤すると、店は私が今までに見たこともないような事態になっていた。
遠目にレジの周りをお客さんが取り囲んでいるのが見える。
その様子が日本史の授業で使う資料集に載っていた「一揆」の絵にそっくりで足がすくむ。
しかし、それでも1歩1歩近づくと、ものすごくたくさんのお客さんが、ただ単にレジに並んでいるだけだということに気づく。
それにしてもすごい。
まだ大して安くもなっていないのに、1台のレジに3〜40人のお客さんがレジを取り囲むように並んでいるのだ。
これは私は今まで働いてきた店ではない。
私の知らない店である。
そして、この日を境に私は、私のよく知っている「うちの店」を永遠に失うことになるのである。
コメント