足りません!!
2001年12月22日今日会社でトイレに行く途中、紳士服売場の前で「このマネキンが着ているベスト脱がしてくれる?」とお客さんに声をかけられた。
そこはうちの紳士服で一番高いぐらいのショップで、そのベストも29000円の商品であった。
このどう見ても普通のおばちゃんがこんなん買うんだなー。不景気不景気って言うけどお金持ってる人は持ってるなーと思いながら私はベストを脱がした。
商品をレジにお持ちして、さてお支払いというときになってそのお客さんはうれしげに言ったのだ。
「3000円で足るかいね?」
「足りません!!」
私は即答した。
その語気の荒さに自分でも驚いてしまった。
こんないいダウンベストが2900円のわけないじゃーん。
仮に100歩譲って2900円だったとしても3000円では足りない。
ふだんの私ならば、値札を指し示しながらやさしく「お客様、こちらの商品は29000円なのですが・・・」と問いかけるぐらいのことはできるのだが、そのお客さんのいかにもなおばちゃんっぽさや「足るかいね?」と言ったときのあまりにもうれしげな様子にすっかり気が動転し「足りません!!」と言い放ってしまったのだ。
そんな私の勢いにも気付かずおばちゃんは「なんぼ?」と言ってきたので私もようやく冷静さを取り戻し「お客様・・・(以下略)」というと今度はおばちゃんのほうが慌てて「あらー、2900円かと思っちょった」と言った。
そうでしょうね。
そしておばちゃんは私の顔を覗きこんで「どうする?」と聞いた。
それはこっちのセリフだ。
私が買えっていったら買うのかよ。
5秒間みつめあった末、私が「やめられますか?」と言うと、おばちゃんはホッとしたように「そうね。せっかく脱がしてもらったのにごめんねえ」と言って去って行った。
なんでかしらないけど、こういうときって従業員のほうもすごく恥ずかしいんだよな―と思いつつ、元通りマネキンに着せてトイレに行くと、トイレでまたそのお客さんと再会してしまいまた更に恥ずかしかった。
そこはうちの紳士服で一番高いぐらいのショップで、そのベストも29000円の商品であった。
このどう見ても普通のおばちゃんがこんなん買うんだなー。不景気不景気って言うけどお金持ってる人は持ってるなーと思いながら私はベストを脱がした。
商品をレジにお持ちして、さてお支払いというときになってそのお客さんはうれしげに言ったのだ。
「3000円で足るかいね?」
「足りません!!」
私は即答した。
その語気の荒さに自分でも驚いてしまった。
こんないいダウンベストが2900円のわけないじゃーん。
仮に100歩譲って2900円だったとしても3000円では足りない。
ふだんの私ならば、値札を指し示しながらやさしく「お客様、こちらの商品は29000円なのですが・・・」と問いかけるぐらいのことはできるのだが、そのお客さんのいかにもなおばちゃんっぽさや「足るかいね?」と言ったときのあまりにもうれしげな様子にすっかり気が動転し「足りません!!」と言い放ってしまったのだ。
そんな私の勢いにも気付かずおばちゃんは「なんぼ?」と言ってきたので私もようやく冷静さを取り戻し「お客様・・・(以下略)」というと今度はおばちゃんのほうが慌てて「あらー、2900円かと思っちょった」と言った。
そうでしょうね。
そしておばちゃんは私の顔を覗きこんで「どうする?」と聞いた。
それはこっちのセリフだ。
私が買えっていったら買うのかよ。
5秒間みつめあった末、私が「やめられますか?」と言うと、おばちゃんはホッとしたように「そうね。せっかく脱がしてもらったのにごめんねえ」と言って去って行った。
なんでかしらないけど、こういうときって従業員のほうもすごく恥ずかしいんだよな―と思いつつ、元通りマネキンに着せてトイレに行くと、トイレでまたそのお客さんと再会してしまいまた更に恥ずかしかった。
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