十でとうとう・・・

2001年12月19日
今日、うちの会社が民事再生法の申請をして、事実上倒産した。
私は朝バイトに行くときに新聞受けから新聞を取り、家の中にいれてから行くのだが、一面の見出しに我が社の社名が踊っていた。
「自主再建を断念」
ついにか・・・と思った。
詳しい記事が読みたかったが、バイトに行く時間だったので、後ろ髪を引かれつつもそのまま出かけた。
そしたらセブンイレブンの奥さんが降りてきて「新聞読んだ?」と聞いてきた。
「イヤ、もう出るとこだったんで見出ししか見てないんですよ」と言うと、自宅から新聞を持ってきてくれて、私は記事の全貌を知ったのである。
実はそうショックではなかった。
もうずいぶん前から覚悟はできていたのである。
いつ潰れるか、いつ潰れるかと思っていたのだ。
先日日記に給料の遅配のことを書いたが、さすがに書くべきか迷った。
しかし、私はもう時間の問題だと思い、腹をくくってその事実を公表したのである。
悲しいことは悲しいが、例えて言うなら「長い間ずっと寝たきりだった100歳のおじいちゃんが死んだ」というカンジに近いと思う。
不思議な開放感がある。
せっかくだからこの状況を楽しんでやるぜと、今は思っている。

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