呼子のヤリイカ
2001年10月27日沖縄編が長引いたため、また日付が狂ってしまった。
21日は日記上では沖縄でライヴを楽しんでいたが、実際はもちろん違う。
21日は日曜日だが珍しく休みであった。
私は日曜日は休めない仕事なのだが、時にはお願いして休みをもらうこともある。
結婚式とか嘘ついたり、ストレートに追っかけだからと言ったりして頼むのだ。
前の週の14日も沖縄に行くため休みをもらっていた。
それなのに21日も休みだったのだ。
2週続けて日曜日が休み。
それは「私はもしかしてアテにされてないのだろうか?」と不安になるぐらい、あり得ないことである。
もしかしたら公休の希望をつけ間違えたのだろうか?
私が間違って日曜日を希望していて、私の年下の上司のマシムラさんは「あのオバハン2週連続かい!?年取ってると思って調子にのリやがって!!」とか思いつつも仕方なしに希望通りにしたのではないか?
もしそうならばものすごく心外である。
私はマシムラさんを問い詰めた。
が、どうやら今月は平日に売り上げの高い日が多いので、休みがはまりきらず、日曜日に入れてくれたらしい。
「うれしいけど、どうせならブラックボトムのライヴがある日にしてくれや」というのは言いっこなしだ。
与えられただけでラッキーと感謝すべきなのである。
そんなわけで、21日はビキと博多にヤリイカを食べに行っていた。
呼子のヤリイカが食べたいというのは20世紀からの私とビキの夢であった。
ビキはTVで、私は会社の社内報で呼子のヤリイカを見て、それぞれイカモードにはまっていたのである。
要するにイカの活き造りである。
まずヒレや脚がまだうにょうにょっと動いている透明のイカの姿造りを食べる。
甘くて、歯ごたえがありそうだ。
そしてその後、ヒレやゲソを天ぷらにして来てくれるのだ。
それもまたアツアツでとてもおいしそう。
いつか食べたいと常々語らっていたのが実現したのである。
だが呼子は遠いので,呼子にも支店があり、イカを売り物にしている「K」という店の博多本店に行った。
店がソープ街のはずれにありたどり着くまでにかなり疲労した。
そしてようやく店に入ったとたん、私はハズレを予感した。
店の仲居さんが若い私たち(ホントは若くないが第一印象は若い)をあからさまに見くびったのだ。
こういう店がうまいはずがない。
それでもピクピク動くイカが運ばれてきたときは胸が踊った。
なにしろ足掛け2世紀に渡る夢なのだ。
しょうゆをちょっとつけて口に運ぶ。
が、私の口からもビキの口からも感想らしきものは出てこない。
それが感想だ。
これなら近所の居酒屋の方がうまい。
仲居は相変わらずなめた態度だし、飯を持ってくるのも遅い。
そしていったん下げられたゲソが天ぷらとなって戻って来たとき、やるせなさは頂点に達した。
天つゆと一緒に出てきたのだ。
バカ!こういう時は塩だろうが!!
よそのテーブルのおっさんもそう言っていたぞ。
足掛け2世紀に渡る夢は失望に変わったのだが、ヤリイカへの憧れはつのる一方なのだ。
だって、ただ「K」がハズレなだけで、「K」でなければきっとおいしいはずだと今も思っているから。
21日は日記上では沖縄でライヴを楽しんでいたが、実際はもちろん違う。
21日は日曜日だが珍しく休みであった。
私は日曜日は休めない仕事なのだが、時にはお願いして休みをもらうこともある。
結婚式とか嘘ついたり、ストレートに追っかけだからと言ったりして頼むのだ。
前の週の14日も沖縄に行くため休みをもらっていた。
それなのに21日も休みだったのだ。
2週続けて日曜日が休み。
それは「私はもしかしてアテにされてないのだろうか?」と不安になるぐらい、あり得ないことである。
もしかしたら公休の希望をつけ間違えたのだろうか?
私が間違って日曜日を希望していて、私の年下の上司のマシムラさんは「あのオバハン2週連続かい!?年取ってると思って調子にのリやがって!!」とか思いつつも仕方なしに希望通りにしたのではないか?
もしそうならばものすごく心外である。
私はマシムラさんを問い詰めた。
が、どうやら今月は平日に売り上げの高い日が多いので、休みがはまりきらず、日曜日に入れてくれたらしい。
「うれしいけど、どうせならブラックボトムのライヴがある日にしてくれや」というのは言いっこなしだ。
与えられただけでラッキーと感謝すべきなのである。
そんなわけで、21日はビキと博多にヤリイカを食べに行っていた。
呼子のヤリイカが食べたいというのは20世紀からの私とビキの夢であった。
ビキはTVで、私は会社の社内報で呼子のヤリイカを見て、それぞれイカモードにはまっていたのである。
要するにイカの活き造りである。
まずヒレや脚がまだうにょうにょっと動いている透明のイカの姿造りを食べる。
甘くて、歯ごたえがありそうだ。
そしてその後、ヒレやゲソを天ぷらにして来てくれるのだ。
それもまたアツアツでとてもおいしそう。
いつか食べたいと常々語らっていたのが実現したのである。
だが呼子は遠いので,呼子にも支店があり、イカを売り物にしている「K」という店の博多本店に行った。
店がソープ街のはずれにありたどり着くまでにかなり疲労した。
そしてようやく店に入ったとたん、私はハズレを予感した。
店の仲居さんが若い私たち(ホントは若くないが第一印象は若い)をあからさまに見くびったのだ。
こういう店がうまいはずがない。
それでもピクピク動くイカが運ばれてきたときは胸が踊った。
なにしろ足掛け2世紀に渡る夢なのだ。
しょうゆをちょっとつけて口に運ぶ。
が、私の口からもビキの口からも感想らしきものは出てこない。
それが感想だ。
これなら近所の居酒屋の方がうまい。
仲居は相変わらずなめた態度だし、飯を持ってくるのも遅い。
そしていったん下げられたゲソが天ぷらとなって戻って来たとき、やるせなさは頂点に達した。
天つゆと一緒に出てきたのだ。
バカ!こういう時は塩だろうが!!
よそのテーブルのおっさんもそう言っていたぞ。
足掛け2世紀に渡る夢は失望に変わったのだが、ヤリイカへの憧れはつのる一方なのだ。
だって、ただ「K」がハズレなだけで、「K」でなければきっとおいしいはずだと今も思っているから。
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