宮城くんの店

2001年10月25日
お土産を買い漁り満足した私たちは、空港に向かう前に宮城くんの店でお昼ご飯を食べに行った。
宮城くんの店とは、去年の3月にめぐと沖縄に来たときに開拓したステーキ屋さんである。
ステーキが特においしいとか、そういうことではないのだが、店員さんが男の子も女の子も若い子ばかりで、沖縄の民族衣装を着ていてとてもかわいらしい。
ステーキや付け合わせの野菜を目の前で焼いてくれるのだが、ナイフとフォークを使ってシャシャシャーっとピーマンをスライスしたり、塩こしょうの容器を高らかに放り上げたりするパフォーマンスがよいのである。
前回私たちのテーブルについてくれた男の子が宮城くんというとてもかわいらしい子だったので、それ以来この店は「宮城くんの店」という名で呼ばれてるのである。
今回も宮城くんに焼いてもらいたいところであるが、指名はできないシステムなので、よい人が来てくれることを祈った。
が、私たちの席に来たタカノは正直言ってハズレだった。
沖縄っぽさや初々しさがないのだ。
荻島真一を若くしたような、きざなやさ男タイプである。
2時間ドラマに出てきたら、絶対に女を騙したあげく邪魔になって殺すタイプ。
私もビキもあんまり燃えず、パフォーマンス中も静かにしていた。
それなのにタカノは塩こしょう入れをキャッチした後、私たちをちらっと見て得意げに「たまには失敗します」と言うのだ。
私たちはなんにも言ってないではないか。
それは「わー」とか「すごーい」とか言われて初めて発するべき言葉ではないのか?
のりの悪いまま、タカノの焼いてくれたステーキを、狂牛病なんて聞いたこともないかの勢いで食べた。
隣りのテーブルにはテンザンくんという男の子がついていた。
一般的にいうところの男前ではないが、やんちゃそうで、そんな彼が努めてうやうやしく仕えている姿はなかなかワクっとするカンジであった。
私たちが注目すると照れていたカンジもなかなかよろしい。
反対隣に仕えた子が宮城くんに似ていたのでときめくが、自己紹介で「フセと申します」と言っていたので違うようだ。
が、このフセくんも、昔のMONKYに似ていてかわいらしいのだ。
なんで私らだけタカノなんだよ。
また来るから次はいい子を頼むよ。
そうじゃないとチェンジしちゃうから。

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