回ってるのはどっち?
2001年10月17日さんざん北谷を堪能した私たちは本日のライヴ会場のROFTに向かった。
「ここだねー」と下見をした後、私たちはまったりできる喫茶店を求めてさまよった。
第一希望としてはドトールみたいなところがよかったのだが、歩けど歩けどあるのは怖い喫茶店ばかり。
喫茶店の数はとても多いのだが全部怖い。
暗黙のうちに一見さんをお断りしているような店ばかりなのである。
なんていうか・・・メニューに載ってない注文をするとそれが合言葉で大麻が出てきそうというか、ゲーム賭博機置いてそうというか、とにかく怖いのだ。
かなり歩いたが私たちの望む普通の喫茶店はない。
私たちは仕方なくROFT近くの展望レストランに入ることにした。
エレベーターで最上階まで上がり、降りると右がトイレ、左がレストランのレジであった。入口を入ってぐるーっと左側の席へ。
ご飯もの以外のメニューはほとんど選択肢がなかったので、私もビキもなにやらケーキセットのような物を注文した。
展望レストランなので、どうやらゆっくりゆっくり回っているらしい。
へー、と思ってみていると周りの景色が、というより窓の枠が回っているような気がした。
「これってさー、この枠が回ってるんだね」と私が言うとビキは「そんなことはない。周りの景色が動いてる」という。
確かに、枠を動かしてどんな意味があるのかと言われればわからない。
でも絶対にこの枠は回っているのだ。
私たちはさまざまな実験をした。
おしぼりの入っていた袋を窓枠においてみる。
おしぼりの袋はぐーっと私から遠ざかっていき見えなくなった。
しかしそれでは枠が動いている証明にはならない。
私たちが動いていると取る方が自然であろう。
ビキは「周りの景色の向きが変わっているから、絶対に私たちの方が回っているのだ」という。
エキサイトして大声で討論していると注文した物が来た。
が、1つだけだ。
「もう1つはちょっと待って下さいね」という。
なんならいらんけど。
お店の人にどっちが回っているのか聞こうとしてビキに固く禁じられた。
自分達で解決したいのだという。
いつしかここの払いを賭けるという話になっていた。
「だーからー、さっき置いたおしぼりの袋が今ここにあるっちゅ―ことは―、周りの景色も30度は動いちょるっちゅ―ことよ」
「動いちょらーね」
「動いてないわーね」
うーん、どこまでいっても結局水掛け論だなあと思って私はふと自分の左を見て驚いた。
あんなにぐるっと回ってたどり着いたはずの入口が真横に来ていたのだ。
「見て!レジが真横に!!!」
=私の負け決定なのだが、あまりのおかしさに言わずにはおれなかった。
そして2人で笑い転げた。
私のオーダーがいつまでもこないことまでおかしくってたまらない。
時間ももうあんまりなくなったので「もしまだだったらもういいですよ」と言うと「今もって来ます」という男の子のカンジの悪さもたまらなく面白い。
窓の外を見ると、さっきまで私たちに並行に走っていた道路がもはや垂直になっているのを発見してまた大笑い。
しかし笑ってばかりもいられない。
確かに私たちは動いている。
それは認める。
だが絶対に枠も私たちとは逆方向に動いている。
私はさまざまな手法を用い、枠もまた動いているということを立証し、この勝負はドローとなった。
その頃にはレジは私たちを追い越しはるか彼方へと進んでいた。
そのシュールさに腹がよじれるほど笑い、ライヴ前のよいウォーミングアップになった。
さてさてROFTに参りましょうか。
「ここだねー」と下見をした後、私たちはまったりできる喫茶店を求めてさまよった。
第一希望としてはドトールみたいなところがよかったのだが、歩けど歩けどあるのは怖い喫茶店ばかり。
喫茶店の数はとても多いのだが全部怖い。
暗黙のうちに一見さんをお断りしているような店ばかりなのである。
なんていうか・・・メニューに載ってない注文をするとそれが合言葉で大麻が出てきそうというか、ゲーム賭博機置いてそうというか、とにかく怖いのだ。
かなり歩いたが私たちの望む普通の喫茶店はない。
私たちは仕方なくROFT近くの展望レストランに入ることにした。
エレベーターで最上階まで上がり、降りると右がトイレ、左がレストランのレジであった。入口を入ってぐるーっと左側の席へ。
ご飯もの以外のメニューはほとんど選択肢がなかったので、私もビキもなにやらケーキセットのような物を注文した。
展望レストランなので、どうやらゆっくりゆっくり回っているらしい。
へー、と思ってみていると周りの景色が、というより窓の枠が回っているような気がした。
「これってさー、この枠が回ってるんだね」と私が言うとビキは「そんなことはない。周りの景色が動いてる」という。
確かに、枠を動かしてどんな意味があるのかと言われればわからない。
でも絶対にこの枠は回っているのだ。
私たちはさまざまな実験をした。
おしぼりの入っていた袋を窓枠においてみる。
おしぼりの袋はぐーっと私から遠ざかっていき見えなくなった。
しかしそれでは枠が動いている証明にはならない。
私たちが動いていると取る方が自然であろう。
ビキは「周りの景色の向きが変わっているから、絶対に私たちの方が回っているのだ」という。
エキサイトして大声で討論していると注文した物が来た。
が、1つだけだ。
「もう1つはちょっと待って下さいね」という。
なんならいらんけど。
お店の人にどっちが回っているのか聞こうとしてビキに固く禁じられた。
自分達で解決したいのだという。
いつしかここの払いを賭けるという話になっていた。
「だーからー、さっき置いたおしぼりの袋が今ここにあるっちゅ―ことは―、周りの景色も30度は動いちょるっちゅ―ことよ」
「動いちょらーね」
「動いてないわーね」
うーん、どこまでいっても結局水掛け論だなあと思って私はふと自分の左を見て驚いた。
あんなにぐるっと回ってたどり着いたはずの入口が真横に来ていたのだ。
「見て!レジが真横に!!!」
=私の負け決定なのだが、あまりのおかしさに言わずにはおれなかった。
そして2人で笑い転げた。
私のオーダーがいつまでもこないことまでおかしくってたまらない。
時間ももうあんまりなくなったので「もしまだだったらもういいですよ」と言うと「今もって来ます」という男の子のカンジの悪さもたまらなく面白い。
窓の外を見ると、さっきまで私たちに並行に走っていた道路がもはや垂直になっているのを発見してまた大笑い。
しかし笑ってばかりもいられない。
確かに私たちは動いている。
それは認める。
だが絶対に枠も私たちとは逆方向に動いている。
私はさまざまな手法を用い、枠もまた動いているということを立証し、この勝負はドローとなった。
その頃にはレジは私たちを追い越しはるか彼方へと進んでいた。
そのシュールさに腹がよじれるほど笑い、ライヴ前のよいウォーミングアップになった。
さてさてROFTに参りましょうか。
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