美容院

昨日ようやくいいカンジの髪型の写真を見つけて早速切り抜いた。
2年前の雑誌に載っていたその髪型は、アニ―よりもかわいらしい。
モデルの女の子があまりにもかわいいので心配になる。
これはこの人がかわいいからかわいく見えるのではないか。
私の顔にこの髪形を乗せると、単なるおばさんパーマになってしまうのではないか？
数々の疑問が浮かぶがあえて無視する。
なぜなら今日行かないと、次の休みはもう沖縄だからである。
迷っているヒマはないのだ。
今日はめぐのいとこの兄妹がやっている美容院に初挑戦。
私はここ3年ぐらい、いきつけの美容院を決めれずにいた。
以前何年も通っていたところは、うまいのだが、髪が痛むと言って強いパーマをかけてくれなかったのだ。
それから美容院ジプシー暮らしが続いていたのだが、やっとなんとか安住の地を見つけることができそうである。
めぐは自分のいとこの美容院の酷評を日記に書かれては困ると思ったのか、前々から「希望ははっきり、しつこいぐらいに念を押せ」と、それこそしつこいぐらい念を押していた。
めぐのいとこではない方の女の子に切り抜きを見せて「できればこの髪型の中に20本ぐらいバネみたいなパーマを入れたいんですけど」と告げた。
聞き返されると思ったのに、「わかりました。バネですね」と快諾された。
わかりましたと言っているのに何度も言うのもなんなのでそのままにしていたが、途中、めぐのいとこの真子ちゃんにチェンジしたときもしっかりバネのことは引き継ぎされていた。
が、でき上がった髪型には、私の言うところのバネは一切なく、見事に切り抜き通りの仕上がりであった。
髪型には大満足だったのだがひとつ問いたい。
君にとってバネとはなにかと。