横暴大暴れ

2001年10月4日
以前にも書いたが我が部署にとても横暴な人がいて困っている。
その横暴は35歳の女の先輩で、横暴が年をくっていることと、部署の皆が「先輩は立てる」、「正社員は立てる」という常識的概念をわりかしもっていることと、横暴の気に障ることをするととにかく暴れまくるということなどが重なり、横暴は横暴の限りを尽くしているのである。
あまりにも調子に乗ったときは、私が「釘を刺す」的な行動を取り、予測される暴走を未然に防ぐことぐらいはするが、せいぜいがその程度である。
私にできることは、横暴が他の人に迷惑をかけないようにうまく手綱をさばくことのみだ。
しかしあまりにも暴れまくるときは、手綱をさばくどころかまたがることすらできないこともある。
今日もそうだった。
閉店後、横暴はもう全て仕事をすませ、かといって人のところを手伝うのが嫌さにどこかに行方をくらましていた。
私としては、身を隠しているよりササッと手伝って早く帰ったほうが断然いいと思うのだが、横暴にはそんな常識は全く通用しないのだ。
そこへよその部署の男の人(Uさん)が来て、別に他意なく、横暴の売り場に対して軽く批判した。
「こんなにPOPをいっぱいつけてると店長に“ここはPOP売場か!"って叱られるぞ」とか、なんかそんなカンジのことを笑いながら言ったのだが、そこに運悪く横暴が戻ってきて「別に店長に叱られたっていいですよ。売ってナンボじゃないですか」と叫び暴れ出した。
最初はこのように「文字で書けば一応丁寧語」だったのだが、Uさんが去ってもまだ気がおさまらなかったらしく「人が死ぬ思いで売り上げをとろうとしよるのに!ムカつくんじゃボケ!!」と暴言を吐きだした。
私は暴れる横暴をよそに淡々と仕事をしていたのだが、やがて横暴が走ってどこかに去った気配があった。
もしや、と思ったが、横暴は気がおさまらずにUさんの売場まで暴れに行っていたのだ。
「言いたいことがあったらはっきり言え!!!」とわめく横暴はUさんに「ハイハイ、なにも言ってません。あっちに行ってください」と、軽くあしらわれたらしく、「おまえの車がボコボコにされんように気いつけとけよ」、「ぶっ殺すぞ、こらぁ」などとさんざん吠えたようだ。
「頼むからよその人にまで迷惑をかけてくれるな」という気持ちと、「こっちはこんな女を抱えて毎日たいへんなんじゃ、思い知れ!」という気持ちが奇妙に混ざり合う今日の私であった。

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