おばあちゃんのごはん
2001年9月18日牛舎の坂の途中でおばあちゃんに逢った。
おばあちゃんは牛にやるミルクを作っているところだったが、その手を止めて私たちを家に招じ入れた。
おばあちゃんは「よく来たよく来た」と美味しいものをどんどん出してくれる。
おばあちゃんのうちで食べるものはたいていおばあちゃんが作ったものである。
それもものすごく広い意味での手作り。
例えば草餅。
おばあちゃんが育てた何とかいう豆で作ったあんこが中に入っていて、お餅の中のよもぎも、周りにまいてある葉っぱもおばあちゃんが山で摘んできたもので、市販品と違いしっかりとよもぎの味がする。
山口で食べるのとはまるで味の違うとうもろこしも、おばあちゃんの畑のもの。
「とうきびはもっとあったのに、ハクビシン(狸の一種?)がみんな食べてしもうたんよ」
牛舎の坂に沿って、柿の木と栗の木が何本もあって、ぱっくりと口を開けたイガがいくつも落ちていた。
「あれは早く拾わんと虫に食われてしまうんよ」というのでお墓参りがてら拾いに行く。
靴でイガの端っこを踏むと中からクリッと(?)かわいい栗が出てくるのだ。
私たちが拾ってきた栗を使って、栗おこわを作るとおばあちゃんは言った。
しかしなんといってもおばあちゃんの作るもので美味しいのは、ぜんまいの煮たのと、ごぼうの炒め煮である。
父はこのおばあちゃんのぜんまいが大好きで来るたびに鍋一杯分ぐらい一人で食べていた。
おばあちゃんが山で根こそぎ摘んできて、いつでも食べられるように干しているのだ。
美幸ちゃんもぜんまい自体は嫌いなのだが、おばあちゃんのぜんまいは大好きだという。
もうひとつの、ごぼうの炒め煮はささがきごぼうとスジ肉とこんにゃくを炒り煮にしたものだが、これがホントに美味しい。
最後の晩餐はこれとレバ刺しがあれば満足かも。
こんにゃくもおばあちゃんがこんにゃく芋から作ったもので、市販品とはまったく違う。
市販の「手作りこんにゃく」みたいなのとも、似てるけど全然違う。
私はおばあちゃんの料理が美味しければ美味しいほど、「おばあちゃんの料理は美味しいやろ」といいながら山ほど食べていた父を思い出し、もう2度と食べることができない父をかわいそうに思うのだ。
おばあちゃんは牛にやるミルクを作っているところだったが、その手を止めて私たちを家に招じ入れた。
おばあちゃんは「よく来たよく来た」と美味しいものをどんどん出してくれる。
おばあちゃんのうちで食べるものはたいていおばあちゃんが作ったものである。
それもものすごく広い意味での手作り。
例えば草餅。
おばあちゃんが育てた何とかいう豆で作ったあんこが中に入っていて、お餅の中のよもぎも、周りにまいてある葉っぱもおばあちゃんが山で摘んできたもので、市販品と違いしっかりとよもぎの味がする。
山口で食べるのとはまるで味の違うとうもろこしも、おばあちゃんの畑のもの。
「とうきびはもっとあったのに、ハクビシン(狸の一種?)がみんな食べてしもうたんよ」
牛舎の坂に沿って、柿の木と栗の木が何本もあって、ぱっくりと口を開けたイガがいくつも落ちていた。
「あれは早く拾わんと虫に食われてしまうんよ」というのでお墓参りがてら拾いに行く。
靴でイガの端っこを踏むと中からクリッと(?)かわいい栗が出てくるのだ。
私たちが拾ってきた栗を使って、栗おこわを作るとおばあちゃんは言った。
しかしなんといってもおばあちゃんの作るもので美味しいのは、ぜんまいの煮たのと、ごぼうの炒め煮である。
父はこのおばあちゃんのぜんまいが大好きで来るたびに鍋一杯分ぐらい一人で食べていた。
おばあちゃんが山で根こそぎ摘んできて、いつでも食べられるように干しているのだ。
美幸ちゃんもぜんまい自体は嫌いなのだが、おばあちゃんのぜんまいは大好きだという。
もうひとつの、ごぼうの炒め煮はささがきごぼうとスジ肉とこんにゃくを炒り煮にしたものだが、これがホントに美味しい。
最後の晩餐はこれとレバ刺しがあれば満足かも。
こんにゃくもおばあちゃんがこんにゃく芋から作ったもので、市販品とはまったく違う。
市販の「手作りこんにゃく」みたいなのとも、似てるけど全然違う。
私はおばあちゃんの料理が美味しければ美味しいほど、「おばあちゃんの料理は美味しいやろ」といいながら山ほど食べていた父を思い出し、もう2度と食べることができない父をかわいそうに思うのだ。
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