財布を取りに行く

2001年7月25日
今日は美幸ちゃんと休みが重なったので、美幸ちゃんが前になくした財布を車で小一時間行った町の警察まで取りに行った。
まぁ、現金は残っていまいが、やはりけじめとして取りに行かなくてはすっきりしないし、もしかしたらお金もあるかも・・・という期待も5%ほどは捨てずに持っていた。
なにしろ現金が残っていれば私がもらえるのだ。

結論から言うと、現金は残っていなかった。
どうやら美幸ちゃんが置き忘れた財布を見つけた人が現金を抜き、駐車場の横の側溝に財布を捨てたようだ。
それを駐車場の管理人さんが拾って警察に届けてくれたらしい。
現金以外はそのまま残っていた。
最初に、中に入っていたもの(免許証やカード類)が入ったビニール袋を渡され確認するように言われた。
「間違いないです」
そしていよいよ財布本体の登場なのだが・・・。
正直言ってそのかわり果てた姿にはショックを禁じえなかった。
側溝に落ちていた財布・・・ということはつまり発見されたとき革の財布は濡れていたのである。
そして、濡れたままビニール袋にいれて保管されていた財布は、発見されてから何ヶ月もたった今もまだ濡れていた。
湿っているとかいう範囲を越えて、濡れていた。
当然カビも繁殖していた。
ビニール袋にいれる前にちょっと乾かしてみるとか、タオルで拭いてみるとか、そういうことってできない決まりなんだろうか。
私は現金を抜いた人よりも、濡れたままの財布をビニール袋に入れた人のほうに嫌悪感を抱いた。
そして私は美幸ちゃんから、残っていた唯一の金目の物、テレカをもらったのだった。

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