落し物
2001年7月16日夜行バスの中で、私は32歳になった。
今日は私の誕生日なのである。
よく「もう誕生日がうれしい歳じゃない」などと言うが、私に関してはそんなことはない。(今のところは)
いくつになっても誕生日はうれしいものだ。
私だけの特別な日。それが7月16日だ。
しかし、私はその特別な日を桂三枝、古手川祐子、袴田くん、コタニキンヤなどと共有しているのだが。
そんなこんなで、桂三枝らといっしょに一つ歳をとった私はいきなり大失敗をした。
夜行バスから降りて家に「着いたコール」をしようとしたら電話がないのだ。
私がそれに気づいたのと、今降りたバスが走り出したのがほぼ同時であった。
座席の下においていたカバンから滑り落ちたらしい。
私はすぐに自分のH”に電話しようとした。
だが、いまどきなかなか公衆電話が見つからないのだ。
新阪急ホテルに駆け込んで公衆電話を借りる。
しかし私のH”からは虚しく呼び出し音が鳴るばかり。
私はまた夜行バス乗り場まで戻り、福岡から到着したバスの運転手さんに連絡先を教えてもらい、阪急バス本社に電話をした。
無事バスの中から発見されたので、さっそく取りに行く。
場所を聞くと「庄内の駅から・・・の方へ・・・で・・・だから」と実にさらりと説明された。
私はちょっぴりウキッとしてしまった。
庄内といえば、ブラックボトムのメンバーの母校、大阪音大の最寄り駅ではないか。
阪急電車でいそいそと出かけた。
庄内駅につくと雨が降っていたので、ビニール傘を買い、雨の中を散歩気分で歩いているうちに阪急バス本社にたどり着く。
来意を告げると「早かったねぇ」と驚かれた。
そして受け取りのようなものに住所氏名を書いたのだが、私の「山口県」という住所を見て「よくあの説明でここがわかったねー」と更に驚かれた。
1時間ぶりにH”を手中に収めた私は、雨の中をぶらぶらと歩き、大阪音大に行った。
H”を落とさなければ、絶対に今日この地に立つことはなかっただろう。
いつも夜行バスから降りると、梅田のすかいらーくで時間を潰すのだが、こういう過ごしかたもいいなと、ちょっと味を占めた
次に大阪に来たときは、どこを散歩しようかな。
今日は私の誕生日なのである。
よく「もう誕生日がうれしい歳じゃない」などと言うが、私に関してはそんなことはない。(今のところは)
いくつになっても誕生日はうれしいものだ。
私だけの特別な日。それが7月16日だ。
しかし、私はその特別な日を桂三枝、古手川祐子、袴田くん、コタニキンヤなどと共有しているのだが。
そんなこんなで、桂三枝らといっしょに一つ歳をとった私はいきなり大失敗をした。
夜行バスから降りて家に「着いたコール」をしようとしたら電話がないのだ。
私がそれに気づいたのと、今降りたバスが走り出したのがほぼ同時であった。
座席の下においていたカバンから滑り落ちたらしい。
私はすぐに自分のH”に電話しようとした。
だが、いまどきなかなか公衆電話が見つからないのだ。
新阪急ホテルに駆け込んで公衆電話を借りる。
しかし私のH”からは虚しく呼び出し音が鳴るばかり。
私はまた夜行バス乗り場まで戻り、福岡から到着したバスの運転手さんに連絡先を教えてもらい、阪急バス本社に電話をした。
無事バスの中から発見されたので、さっそく取りに行く。
場所を聞くと「庄内の駅から・・・の方へ・・・で・・・だから」と実にさらりと説明された。
私はちょっぴりウキッとしてしまった。
庄内といえば、ブラックボトムのメンバーの母校、大阪音大の最寄り駅ではないか。
阪急電車でいそいそと出かけた。
庄内駅につくと雨が降っていたので、ビニール傘を買い、雨の中を散歩気分で歩いているうちに阪急バス本社にたどり着く。
来意を告げると「早かったねぇ」と驚かれた。
そして受け取りのようなものに住所氏名を書いたのだが、私の「山口県」という住所を見て「よくあの説明でここがわかったねー」と更に驚かれた。
1時間ぶりにH”を手中に収めた私は、雨の中をぶらぶらと歩き、大阪音大に行った。
H”を落とさなければ、絶対に今日この地に立つことはなかっただろう。
いつも夜行バスから降りると、梅田のすかいらーくで時間を潰すのだが、こういう過ごしかたもいいなと、ちょっと味を占めた
次に大阪に来たときは、どこを散歩しようかな。
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