父の日
2001年6月17日今日は父の日だった。
母の日ほどの盛り上がりはないものの、やっぱり数日前から「ご進物」をたくさん承った。
朝ザビエルが「父の日のプレゼントはもう買った?」と聞いてきたので、私は遠慮がちに「おととし亡くなったので」と告げた。
別に遠慮しなきゃいけないことではないが、ザビエルが、いけないことを聞いたかと気にしてはいけないかなと思ったのだ。
でもザビエルは別段気にした気配もなく、むしろ自慢げに「うちはまだ両親健在だよ」と言った。
羨ましい反面、かわいそうな気もする。
「あと2回も、あんな苦しい目にあわないといけないんですね」
ザビエルはさすがに「うっ」と言葉に詰まって、「ホントにそうだね」と言った。
別に、ザビエルをやり込めようとして言ったわけではなかったのに、ザビエルはその日の自分のことをふと想像していたようであった。
しかし、自分が言った言葉に一番やられたのは誰でもないこの私だったのだ。
私にもあと一回残っている。
しかもイチコが死んだときの哀しみは父のときの比ではないだろうということもわかっている。
親だけではなく、他にも大切な人はたくさんいる。
私はあと何回大好きな人を見送るのだろうか。
私のこの先の人生に、あと何回悲しい別れは潜んでいるのだろうか。
私は今日父のために百合の花がいっぱい入った花かごを買った。
母の日ほどの盛り上がりはないものの、やっぱり数日前から「ご進物」をたくさん承った。
朝ザビエルが「父の日のプレゼントはもう買った?」と聞いてきたので、私は遠慮がちに「おととし亡くなったので」と告げた。
別に遠慮しなきゃいけないことではないが、ザビエルが、いけないことを聞いたかと気にしてはいけないかなと思ったのだ。
でもザビエルは別段気にした気配もなく、むしろ自慢げに「うちはまだ両親健在だよ」と言った。
羨ましい反面、かわいそうな気もする。
「あと2回も、あんな苦しい目にあわないといけないんですね」
ザビエルはさすがに「うっ」と言葉に詰まって、「ホントにそうだね」と言った。
別に、ザビエルをやり込めようとして言ったわけではなかったのに、ザビエルはその日の自分のことをふと想像していたようであった。
しかし、自分が言った言葉に一番やられたのは誰でもないこの私だったのだ。
私にもあと一回残っている。
しかもイチコが死んだときの哀しみは父のときの比ではないだろうということもわかっている。
親だけではなく、他にも大切な人はたくさんいる。
私はあと何回大好きな人を見送るのだろうか。
私のこの先の人生に、あと何回悲しい別れは潜んでいるのだろうか。
私は今日父のために百合の花がいっぱい入った花かごを買った。
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