帰国

2001年6月14日
成田に着き、荷物を受けとってそのまま解散。
なんだか別れがたい気持ちだが、でもみんなは疲れているかな?と思っていたら「お茶でもしていこう」ということになったので、シメシメとばかりについて行った。
千津ちゃん、なっちゃん、藤原さんとお茶しながら語らう。
ただバリのホテルから成田空港のティールームに場所が変わっただけで、話すことは相変わらずトオル、またはチェッカーズの話ばかり。
でもそれが楽しいのだよ。
藤原さんが「成田エクスプレスの時間だから」と言って中座したが、3人になってからもまだまだ語らった。
このときどこだかの飛行機が滑走路で立ち往生し、成田空港が閉鎖されていたなどとは夢にも思っていなかった。
さんざん語らってもまだ私は千津ちゃんとなっちゃんとの別れが惜しかった。
でもキリがないので羽田に向かうことにする。
明日の朝スムーズに帰れるようにスーツケースを羽田空港のコインロッカーに預けるためだ。
別に調べたわけでもないのにジャストなタイミングで成田空港→羽田空港の直行電車があったのでそれで帰ることに決めたら、2人がホームまで見送りに来てくれた。
電車の中から2人に手を振りながら、なんともいえない気持ちになった。
行くときはひとりぼっちだったのに、帰りは見送ってくれる友達がいる。
それも、バリのその場だけの友達じゃなく、これからもずっと繋がっていると思える友達。
そして今からユキちゃんに逢って、ブラックボトムに逢って、宇部に帰ったら帰ったでまた大好きな人がいっぱいいて、月並みだけど、幸せだと思う。

主のいないユキコ宅でおみやげの分配をしたり、ゴロゴロしたり、くつろぎまくりながらユキちゃんの帰りを待つ。
ユキちゃんへのおみやげは雑材のバッグと蛙の置物、それとトオルに書いてもらったハガキである。
はがきはバリから送ろうと思っていたのだが、エアメールは届かないことが多いから日本についてから送った方がいいと止められたのだ。
それもなんか風情がないような気もしたが、どうせ帰ったらすぐユキちゃんに逢うんだからおみやげと一緒に渡すことにした。
バッグの中に蛙とハガキを入れて、帰ってきたユキちゃんに渡す。
バッグは見た瞬間に「ユキちゃんっぽい!」と思って即買いしただけあって、とても気に入ってくれたようだ。
ユキちゃんはがさがさとバッグを開けて、ハガキを発見し息をのんだ。
ふふふふふ。
トオルにハガキを書いてもらってからずっとこの瞬間を楽しみにしていたのだ。
「これは・・・どういう状況で書いてもらったん?」
さすがユキちゃんである。
ただ書いてもらいさえすればいいというのではない。
シチュエーションが大事なのだ。
そこを気にするあたり、やっぱりユキちゃんだ。
書いてもらったときの状況を説明しつつ、バリのみやげ話を機関銃のようにまくし立て、やっとひとごこちついた私は、今度はブラックボトムに逢うためにWIREに向けてユキちゃんの家を後にした。

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