涙がこぼれないように上を向いてチェックアウトをすませロビーへ。
私はかなりギリギリに行ったので、行った時には既にタケウチファミリー大撮影会の宴もたけなわというところだった。
最後に4人(私・藤原さん・千津・奈津)でトオルを囲みたいと何気に順番を待っていたが、残念ながら時間切れとなってしまった。
最後に全員で集合写真を撮った。
1枚は普通に。
その後トオルの提案で、全員が合掌し「トゥリマカシー(ありがとう)」のポーズでもう1枚撮った。
そういうふうにチャキチャキっと私たちをリードしてくれるトオルはホントにカッコイイ。
私は本来こういう「俺について来い!」タイプの男は嫌いなのだが、何故かトオルにだけはものすごく尻尾を振ってついて行ってしまう。
尻尾がちぎれそうで痛いぐらいだ。
撮影後、バスに乗りトオルとラマダビンタンバリホテルにお別れ。
空港に向かってバスが走りだし、手を振るタケウチファミリーが小さくなっていく。
私は我慢できずに泣いてしまった。
「最後はきっと泣くだろう」と、自分が想像していたよりはものすごく地味な泣き方だったが、、それでも私ほどあからさまに泣いている人は他にいなかったので恥ずかしかった。
空港に着くと、なっちゃんの買い物もラストスパート!
「SAKUちゃん、ルピアいくら持ってる?」
私のルピアまで使い切ってくれるつもりなのだ。
もはや何が欲しいというのではない。
「これだけのルピアで買える物はどれ?」
そんなオーラがなっちゃんの全身から立ち上っていた。
私のルピアまでほぼ使い切ってくれてようやくなっちゃんの買い物熱は収まった。
かに見えたが、トランジットのジャカルタ空港でもまだ買っていた。
女の鑑である。
しかしジャカルタ空港の売店でとてもかわいいキーホルダーを見つけたので、私もドルを駆使して最後のお買い物をした。
なっちゃんと千津ちゃんも同じものを買ったのでよい記念になった。
大切にしよう。
国際線にのるなんてもう2度とないかもしれないから、いろいろ遊ぼうと思っていたのに、乗り換えたあと、なんだかすぐに眠くなってしまった。
目が覚めたら日本か。
明日はトオルには逢えないけど、ブラックボトムに逢えるんだった。そうかそうか。
私は、自分でも意外なほどセンチな気分にならないまま、うとうととし始め、そのうちに眠りについた。

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