今日のスケジュールは極楽エステ。
ゆうべ武内享について大いに語り、2時半頃に寝たというのに、やっぱり私が目覚めたのは6時だった。
私はベランダでぼんやりとゆうべの討論を思い起こしていた。
千津ちゃんはトオルとの対談で、トオルとゆっくり飲むのが夢だった。だから今夢が叶っているところだと言っていた。
しかし、夢が叶ってしまったため、どうしたらいいかわからない状態の時期があったらしい。
そうなのだ。
夢が叶うというのは時に悲しいものなのだ。
でも、今は新しいゴールを見つけ、到達に向けて頑張っているらしい。
千津ちゃんはそのゴールを私に聞かせてくれたが、実現したらさぞかしトオルも驚くだろうし、喜んでもくれるだろう。
実は私にも明確なゴールがある。
そのゴールに向けてがんばっているつもりだが、時にゴールを見失い、逆方向に走ったりしているときもあるからホントに難しい。
藤原さんはまだゴールが見つからないと言った。
なっちゃんのゴールは、もう着いてるんじゃないの?というぐらい近いゴールで、達成した時点で小刻みにゴールを更新していくらしい。
そういうスタイルもありだなと思う。
いやいや、なんとも有意義な討論であった。皆さんも一度自分のゴールについてじっくり考えてみることをお奨めする。
私のゴールはまだまだ遠いところにあるので、私もなっちゃんのようにちょっと近めのゴールを設定してみようかな。

今日は11時半からエステの予約を入れていた。
髪の毛から足の先までの全身コースである。
4時間も至れり尽くせりしてもらえるのだ。
バリのガイドブックを見て、絶対にエステには行こうと思っていた。
フラワーバスっていうのが、すごくいいカンジなのだ。
お風呂の湯面が全て花びらで覆われていて、その中に浸かっているモデルさんはうっとりした表情だ。
私は風呂も好きだし、花も好き。
絶対このフラワーバスに入って、もしも可能ならば写真が撮りたい。
それが私が唯一バリに思い描いていた夢であった。
ホテルまでお迎えの車が来て、同じツアーの人と4人でエステティックサロンに向かう。
みんな今日はきれいになってトオルに逢おうとはりきっていた。
もちろん私もだ。
ウェルカムドリンクを飲んで、エステルームへ。
紙パンツに履きかえさせられ、エステルームの中では紙パン一丁で過ごさせられる。
全身にオイルを塗ったりするので仕方がないのかもしれないが、なんか紙パンっていうのがちょっと無粋な気がした。
ベッドに横たわり、まずはフェイシャルマッサージから。
たまらん気持ちよさ。
私の担当のエステティシャン(バリ人)は小柄でかわいいタイプの人だ。
例えるならばフジの政井マヤであろうか。
そんな人が黙々と私の顔をマッサージしてくれている。
バリ人特有の体臭があるのだが、手からはアロマオイルのいい匂いがしている。
うーん。たまりません。
フェイシャルマッサージが終わって、全身マッサージに移るとき、ヘッドホンが手渡された。
癒し系の音楽を聴きながら全身マッサージを受ける。
気分は女王様である。
メチャメチャ気持ちよくって何度も唸った。
そのたびにマヤが、「イタイデスカ?」と顔を覗きこむので、そのうち唸るたびに「うーん・・・・ああ・・・あっ、気持ちいいです」と付け加えるへんな女王(イヤ、むしろ奴隷?)になっていた。
その後、ルルールというスクラブマッサージを経て、お待ちかねのフラワーバス。
紙パンのままシャワーを浴びて、なんと紙パンのままバスに入らされる。
その時点でけっこう私のフラワーバス幻想は崩れた。
が、一応写真を撮ってもらうことにする。
しかしものすごくバスが浅いのだ。
普通に入ると胸の下辺りまでしかお湯がなくて、かといって無理矢理胸をお湯の中につけようとすると、今度は下半身の方がかなり湯面ぎりぎりまできてしまうのだ。
とても優雅にほほえめない。
私が乳を出したまま呆然としていると、マヤが私の乳に大きめの花を2つ3つのせてほほえんだ。
え?と思う私をよそにマヤは私の写真を撮った。
こんなとりあえず乳首だけ隠れてたらいいっていうような、ピンサロのチラシみたいな写真でいいのか???
これではリオのカーニバルだ。
とりあえずこのフィルムはどこか遠い町の写真屋に現像に出さねばならぬ。
トオルも写っているというのに…トホホ。


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