練習

9時45分の便で山口を発った私は、羽田につくとそのままリムジンバスで成田に直行した。
断っておくが成田を発つのは明日である。
そして明日、朝が早いので今夜は成田のホテルに前泊するというわけでもない。
ユキちゃんちに泊めてもらうのだ。
ではなぜ成田か？
予行練習のためである。
集合場所の下見と両替、明日身軽で来れるようにスーツケースを預けておくこと、そして外人慣れしておくこと、この4つが今日絶対にしておかねばならないことだ。
この「練習」に関しては、相談した人ほぼ全員に「必要ない」と却下された。
YASSYにも止められた。
賛成してくれたのはharuchanくらいのものだ。
と言ってもharuchanも自分だったらしないだろう。
バス乗り場でスーツケースを預けるときに、航空会社はどこかと聞かれ、私はいきなり窮地に立たされた。
明日のるのはJALなので、JALですといえばいいのだが、とっさだったのでバカ正直に「明日の下見に行くんです」と言ってしまい、生島ヒロシ似の係員は非常にひいていた。
それにしても、私の「練習」は、成田に行く人馴れしているリムジンバス係員をもひかせる行為なのだろうか。
練習は4時間にも及んだ。
血のにじむような猛特訓である(ウソ)。
途中恵美子ママにTELしたら、恵美子ママは行けないことをまだ悔しがっているようであった。
そして私が以前「1人だから心細い」と言っていたことを心配してくれて「気分的にはどうなの？」ときいてくれた。
「今はもう、楽しみでワクワクするっていう気持ちしかないです」
それは本当だった。
バリに近づくにつれ、一日一日肝が据わっていって、今日なんかはもう「バリブルー？なんのこと？」ってカンジだった。
特訓を終え、ユキちゃんちに。
夜7時台にユキちゃんちに行けるなんてめったにないことである。
ブラックボトムのライヴのあと、もう日付が変わった頃に行って、数時間滞在し、朝イチの飛行機で帰ることがほとんどだからだ。
ユキちゃんとゆっくり過ごせることも、今回私が楽しみにしていたことのひとつだった。
ユキちゃんはご飯を作って待ってくれていた。
ご飯を食べながらTVを見て、芸能人の老いを主なテーマに話に花が咲く。
少年隊ニッキの、外見、内面両方に渡った老いが最も衝撃的であった。
少年隊ファンのビキに聞きたい。
ニッキはこれでOKなのか？
まぁ、ニッキまではいかなくてもTVに出てくる人は8割方こき下ろされる運命なのだが、ココリコと関根勤に関してはむしろ積極的に誉めた。
そんなカンジで、私の7連休初日はふけていった。
明日はいよいよトオルに逢える。うひ。