母の日

2001年5月13日
今日はなんの日?
そう。母の日ですね。
今日も母の日の進物を求める客で店は賑わった。
その様子を見ていると、やっぱり母の日は「特別」なんだなぁと思う。
小学生から、「この人のお母さんがまだ生きているのか。いいなあ」とうらやましくなるような年の人まで、みんなが自分のお母さんを心に描きながらプレゼントを選んでいる。
みんなお母さんのことを好きなんだなぁ。
私もイチコのことが好きだ。
何度バラ園を荒らされても、大事な物を捨てられても、わけわからんわがままを言われても、気まぐれに振りまわされても、やっぱり好きだ。

5年ぐらい前に会社の同僚トモコとTVを見ていた。
なんか、バラ珍系の番組で「つらいときに、自分のことを信じて、支えてくれたお母さんに恩返し」という内容だったと思う。
私は見ながら嗚咽していたが、その横でトモコは「へぇー、そんなにお母さんっていいモンですかねぇー」と言ったので、驚いて涙が乾いた。
あたりまえではないか!
でも私だって、お母さんのことを大嫌い、とか、憎んでいる、とかいう人がいることも知っている。
人それぞれ、いろんな親子関係があるのだ。
しかしトモコの口から何度かお母さんの話を聞いたことがあったが「お母さんから、あごになんかついてないかと聞かれたけど、もう夜で、コンタクトをはずした後だったから見えなかった」とか、なんかそんなのんびりした話だったと思う。
お母さんに対して、特別激しい感情を持っている気配はなかった。
「あたりまえじゃん!トモコはお母さんのこと好かんの?」
帰ってきた答えは「んー、あんまし好きじゃない」であった。
ほとんどの人が自分のお母さんのことが「大好き」で、そうでない人は逆に「大嫌い」なんだろうと思っていた私はホントにビックリした。
トモコの家庭環境をよく知らない私だが、「あんまし好きじゃない」と言われたお母さんと、お母さんのことを「あんまり好きじゃない」トモコはどっちがかわいそうなんだろうか。
もしかしたらお母さんも、トモコのことを「あんまし好きじゃない」んだろうか?
そんなことは絶対にないと思うんだけどな。

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