消えていく人

2001年4月13日
今朝セブンイレブンに1人のOLさんが来た。
背がすらっと高く、黒のスーツをさらっと着ているその人は、つい先日まで毎日女子高生として、お弁当やお菓子や雑誌を買いに来ていた人だ。
そうか。高校を卒業したのか。
もともと高校生にしては大人びた雰囲気の子で見るからに成績がよさそうだった。
さすがこのご時世に高卒で就職口を見つけただけのことはある。
3年半の今の店でのバイト生活の中で、これまでもいろんな移り変わりがあった。
私がバイトをはじめたときにおなかが大きかったお客さんが、今もまたおなかが大きかったり、このまえまで毎週半紙を買いに来ていた小学生が、今は高校生になって、いきがってタバコを買おうとしたので断ったり。
バイトくん達の中にも大学を卒業してバイトをやめていく人がいたり、この前までお客さんだった人が高校生になってバイトをはじめたりと、いろんな変化があった。
変化する人や、新しく来るようになったお客さんにはすぐ気づくが、消えていく人にはなかなか気づかないものだ。
この春から新しく来るようになったお客さんとちょうど同じぐらい、この春を境に消えていった人もいるはずだ。
いったい誰が消えたのだろう。
今はまだわからない。

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