終礼

2001年2月22日
今日は店休日で決算棚卸であった。
棚卸の日はたいてい終礼がなく、終わったところから帰って行くというパターンが多いので今日もそうかと思っていたら、私のパンクを見捨てた上司のGが「終礼しまーす」と叫んだ。
「終礼あるんかい」と集合すると、いつも通りの全く普通の終礼が行われた。
決算の原票は日曜日までに計算して提出
お得意様ご招待会のDMのシール貼りを手分けしてすること   など。
しかし、そのあとでGから衝撃の告白があった。
Gは会社を退職するというのである。
我が社はもうずいぶん前から経営危機に陥っている。
やばくなってからが長いのでもう慣れっこになっているほどだ。
リストラにももちろん取り組んでいる。
あからさまなリストラ人事や、退職金上乗せで希望退職者を募ったりしているのだが、Gも人事部からそっと肩を叩かれたらしい。
なんとも悲しい話である。
いけ好かない奴だと思っていたGだからこそ、辞令が出て喜ぶ私たちに見送られつつ爽やかに転勤してほしかったのだが、これではなんとも後味が悪い。
嫌った私の方が悪いみたいではないか。
終礼が終わって解散した後、ともゆきさんまで退職について真剣に考え始めていた。
そういう今の会社の状態が一番悲しい。
いろいろ言っても私は自分の会社が好きなのである。

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