謙虚さ

2001年2月21日
私に決定的に足りないものは謙虚さだと思う。
それは自分でもよくわかっている。
私が身につけたいと思っているもののトップが「謙虚さ、控えめさ」である。
年をとるにつれなんとかなるかと思っていたが、一向に身につく気配はない。
謙虚さがないから、なかなか人の失敗を許せない。
ちょっとしたミスでも許せないのだ。
「絶対許さん!」というレベルの許せなさから、ミスしていることをなんとかして知らさずにはおれないという軽い許せなさまで、「許せない」にもいろいろあるのだ。
今日の閉店後からうちの店は決算棚卸をしているのだが、私の部門の棚卸原票に記入上のミスがあった。
チッ!!!!!!!!!
私は強く舌うちをした。
その間違った人はわりと好きな人だったので舌うち程度ですんでいるのだ。
逆にいえば、例え好きな人でも舌打ちぐらいはしなければ許せないのだ。
その人はもう帰っていたので指摘もできず、かといって後処理の判断に迷う間違え方だったので、ともゆきさんの指示を仰ぐことにした。
「見てくださいよー。ここがこんなふうになってるんですけどどうしたらいいですかねぇ?」という私にともゆきさんは1枚の原票を見せた。
「こういうふうにこうしたらいいよ」
それは私が他の部門で全く同じミスをしていたのをともゆきさんが黙って処理くれていたものであった。
「あっ!これは私が間違っていたんですね。すいません」
こんな調子でみんなはいつも黙って私を許してくれていたのかと思うと顔が赤くなる。
ああ、直ちに謙虚さを身につけたい。
と、こういうふうに思う気持ちがあるってことは実は謙虚なんじゃないの?と書きながら思ってしまった私の性根を、誰か叩き直してはくれまいか。

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