石原裕次郎

2001年2月18日
仕事から帰り、軽くまったりしているとマイバッグから♪飲茶楼でメチャうまかろう〜というちょっぴり懐かしいCMソングが流れてきた。
私のピッチの着メロである。
電話帳登録外の人からかかった時のお知らせがこのメロディーなのである。
私はけっこうマメに電話帳登録をしているためこのメロディーを耳にすることは滅多にない。
ピッチの画面を見ると070で始まるナンバーが表示されている。
相手もピッチ、もしくはH”からのようである。
誰だろうと思い出てみるとブラックボトム友達の理恵ちゃんからであった。
理恵ちゃんは広島のブラックボトムファンで、隣県なので親しみを感じ、私の心の中で勝手に「中国連合」を結成していたのだが、最近友達になったのである。
メールは何度も交わしてきたが会話をするのは初めてであった。
初めてとは思えないほど話が弾んだ。
私はブラックボトムの話ならいつまででもできるほど引き出しがパンパンなのだ。
理恵ちゃんには以前手紙でブラックボトムファンになったいきさつをお知らせしたのだが、理恵ちゃんはトオルのことをご存じなかったようだ。
ほー、若い子はやっぱり知らないのねと認識を新たにした。
当然、街にチェッカーズ旋風が巻き起こり、みんながチェッカーズカットにし、チェックの洋服が流行ったということも知らないであろう。
うちのイチコは故・石原裕次郎の大大大ファンである。
裕次郎存命中は太陽に吠えろなどを見ては「あー、裕ちゃんカッコいい!最高っ!!」と叫んでいた。
「昔は裕ちゃんの映画を見て映画館から出てくる男の人は、みんな裕ちゃんになりきってポケットに手を突っ込んで歩いていた」
「男も女も裕ちゃんに憧れた」
「チェッカーズなんか足元にも及ばないほど人気があった」
などという話はイチコの口から通算500回は語られている。
でも私にはどうしてもブル顔のおっさんとしか思えない。
若い頃のVTRを見ても、歯並びがガタガタな男だなぁという感想がわくのみだ。
仕方がないことなんだけどピンとこないのだ。
今の若い子にとって、チェッカーズがそういう存在であるならばとても残念だと思う。
そう言えば、イチコも「裕ちゃんの魅力がわからないなんてかわいそう」とよく言っているけど。

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