今日で最後です。
2001年2月11日私はセブンイレブンで月〜金の朝6時から9時までバイトをしている。
時間が時間なので、来られるお客さんはほとんどが常連さんである。
学生さん、お昼ご飯用のお弁当を買っていくOLさん、タバコと缶コーヒーとスポーツ新聞の3種の神器を欠かさぬ作業員さん軍団、食パン1斤、お豆腐一丁、玉子1パックなど、前の日にスーパーで買い忘れたらしきものをエプロン姿で買いに来られる近所の奥さん、などさまざまであるがほとんどのお客さんは毎日のように来てくださる。
今日は日曜日でバイトは休みだったが、昨日は土日のバイトの伊藤さんに代ってほしいと言われて出ていた。
9時少し前の、お客さんの波もひいた頃、レジにいつものお客さんが来た。
いつも朝食らしきものとタバコを買っていかれるサラリーマン風のお客さん。
調理パンかおにぎりとカフェオレ、それにマイルドセブンを2つが彼の定番の買い物であった。
いつものスーツ姿ではなく、今日はカジュアルな服装だったので「おっ、今日は仕事休み?私服の方が若く見えるやん」などと、心の中で軽口を叩きながらレジを打った。
たまごパンとカフェオレ、マイルドセブン2つに、今日は雑誌とアイスクリームも買っていた。
食後にアイスクリームを食べながら雑誌でも読んで、のんびりと休日を過ごすのだろうとなんとなく想像していた。
彼は買い物を終えても、小銭を財布に入れたりしながらもじもじとレジの前を離れなかった。
釣り銭でも間違っただろうかと訝しく思っていると、彼は「あの・・・、僕、明日結婚するんです」と言った。
「だから朝ここに来るのも、多分今日で最後です。今まで毎日ありがとうございました」
こちらこそありがとう。
よくそのことを打ち明けてくださった。
たぶんこれからは奥さんとなる人が毎朝おいしいご飯を作ってくれるのだろう。
よかったよかった。
おめでとう。そしてありがとう。
私は「おめでとうございます。そんないいお話をわざわざ教えてくださってありがとうございます」と棒読み気味に言った。
「お幸せに」とも言いたかったのだが、それはちょっと恥ずかしくて無理だった。
彼は「いや、前にそんなことを言ってたと思って・・・」「心配されるといけないので・・・」としどろもどろに言い帰っていった。
そのときは意味がわからなかったが、多分、私がモモちゃん(仮名)に、違うお客さんのことを「最近○○の人来ないねぇ。元気でいるのかなぁ」と言っているところでも聞いたのだろう。
だから私が「心配されるといけない」と思ったらしい。
でもそれはホントなのだ。
皆さんどんな気持ちでコンビニで買い物をされているか知らないが、コンビニの店員はいつもお客さんのことを心配しているのだ。
いつも来るお客さんが急に来なくなると「あのお客さん最近来ないね」と心配し、心配していたお客さんが再び来るようになると「元気だったねぇ。よかったよかった」と安心する。
皆さんにもいきつけのコンビニがもしあれば「心配されている」ことを自覚した上で行動していただきたいと思う。
時間が時間なので、来られるお客さんはほとんどが常連さんである。
学生さん、お昼ご飯用のお弁当を買っていくOLさん、タバコと缶コーヒーとスポーツ新聞の3種の神器を欠かさぬ作業員さん軍団、食パン1斤、お豆腐一丁、玉子1パックなど、前の日にスーパーで買い忘れたらしきものをエプロン姿で買いに来られる近所の奥さん、などさまざまであるがほとんどのお客さんは毎日のように来てくださる。
今日は日曜日でバイトは休みだったが、昨日は土日のバイトの伊藤さんに代ってほしいと言われて出ていた。
9時少し前の、お客さんの波もひいた頃、レジにいつものお客さんが来た。
いつも朝食らしきものとタバコを買っていかれるサラリーマン風のお客さん。
調理パンかおにぎりとカフェオレ、それにマイルドセブンを2つが彼の定番の買い物であった。
いつものスーツ姿ではなく、今日はカジュアルな服装だったので「おっ、今日は仕事休み?私服の方が若く見えるやん」などと、心の中で軽口を叩きながらレジを打った。
たまごパンとカフェオレ、マイルドセブン2つに、今日は雑誌とアイスクリームも買っていた。
食後にアイスクリームを食べながら雑誌でも読んで、のんびりと休日を過ごすのだろうとなんとなく想像していた。
彼は買い物を終えても、小銭を財布に入れたりしながらもじもじとレジの前を離れなかった。
釣り銭でも間違っただろうかと訝しく思っていると、彼は「あの・・・、僕、明日結婚するんです」と言った。
「だから朝ここに来るのも、多分今日で最後です。今まで毎日ありがとうございました」
こちらこそありがとう。
よくそのことを打ち明けてくださった。
たぶんこれからは奥さんとなる人が毎朝おいしいご飯を作ってくれるのだろう。
よかったよかった。
おめでとう。そしてありがとう。
私は「おめでとうございます。そんないいお話をわざわざ教えてくださってありがとうございます」と棒読み気味に言った。
「お幸せに」とも言いたかったのだが、それはちょっと恥ずかしくて無理だった。
彼は「いや、前にそんなことを言ってたと思って・・・」「心配されるといけないので・・・」としどろもどろに言い帰っていった。
そのときは意味がわからなかったが、多分、私がモモちゃん(仮名)に、違うお客さんのことを「最近○○の人来ないねぇ。元気でいるのかなぁ」と言っているところでも聞いたのだろう。
だから私が「心配されるといけない」と思ったらしい。
でもそれはホントなのだ。
皆さんどんな気持ちでコンビニで買い物をされているか知らないが、コンビニの店員はいつもお客さんのことを心配しているのだ。
いつも来るお客さんが急に来なくなると「あのお客さん最近来ないね」と心配し、心配していたお客さんが再び来るようになると「元気だったねぇ。よかったよかった」と安心する。
皆さんにもいきつけのコンビニがもしあれば「心配されている」ことを自覚した上で行動していただきたいと思う。
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