家族サービス

今日は闘病生活が始まって以来3度目の血液検査であった。
今回は食後2時間値ではなく、空腹時の検査である。
バイト中におでんを作るときにだしの濃さを味見するのだが、今日もうっかりしそうになって慌てた。
今日も妖怪が採血をしたのだがやっぱり少し痛かった。
1回目のときはどんな妖術を使っていたのだろうか。
注射器の中に血がピュ―ッとすごい勢いでたまっていく。
先日の健康診断のとき、私は血液検査はなかったのだが、パートさんで採血しにくい人がいて、何ヶ所も刺されたあげく搾り取るようにされていた。
私のこの勢いを分けてあげたいものだ。本当にそう思う。
あっという間に3本貯まり、妖怪から解放された。
2、3日で結果が出るらしい。
楽しみである。
その後、イチコの遅いバースデープレゼントを兼ねて泊りがけで温泉に向かった。
車で1時間ちょいの湯本温泉というところである。
根っからの温泉街で、温泉宿以外は何にもなく、イヤでものんびりするしかない。
ゴロゴロゴロゴロと本を読んだり、温泉に入ったり、おいしいものを食べたりして、本当にのんびりした。
イチコは芝居を見に行き、旅一座の二十歳の座長にいれこんでいた。
おひねりをあげたかったが、財布を持っていってなかったので残念だと言っていた。
財布を持たせなくてよかったと、トオルやブラックボトムにもっともっといれあげているわが身を棚に高々と上げ、思った私であった。