ふうふうしてから

2001年1月31日
私は極端な猫舌である。
熱くないものは人の半分の時間で食べられるが、熱いものは人の倍かかる。
だから私の胃袋は熱いものを知らないのだ。
今朝、私は具だくさんの味噌汁を食べていた。
食事療法で野菜をたくさん食べなくてはいけないので、朝は白菜、白ネギ、豆腐、えのき、ごぼう、にんじんなど、具をいっぱい入れた味噌汁を作りそれだけを食べているのだ。
作ってから少し時間がたっていたのでもうだいぶ冷めていた。
この私でさえ「もう少し熱くても大丈夫」と思うほどのヌル燗であった。
しかし私は甘かった。
豆腐を口に入れた瞬間、私はたこ焼きを食べる寿さんのような顔になってしまったのだ。
ローカルな例えで申し訳ないが。
慌てた私はこともあろうにその溶岩のように熱い豆腐を急いで飲みこんでしまった。
驚いたのは胃袋である。
私の胃袋は「あっつ――――!」と叫んでキリリと1回モーレツな痛みを放った。
「ごめんごめん。熱かったね。ビックリしたね」と私は胃袋をねぎらったが、ヤツはいつまでもすねていた。
いつまでも「あーあ、熱かった。火傷したっつーの!お前がちゃんとフーフーしてたべんからじゃ。あー、えらい目にあった」と言わんばかりにしくしくしくしくと私を責めたてるのだ。
そんなわけで、今日は一日胃袋くんのご機嫌を伺いながら過ごしたわけだが、なーんかやっぱり調子が悪いのである。
胃薬を飲んで寝よう。

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