SAKU吠える

2001年1月30日
いつの間に学生バイトの子とひとまわりも年が違うようなことになってしまったのだろうか。
今日久々に高校生バイトの女の子をきつく叱った。
何年か前は、叱るのが仕事のような役職にいたので、毎日毎日若い子を叱り飛ばし煙たがられていた。
本当に腹が立って叱ることもあれば、内心は「別にいいやん」と思うようなことでも仕事として叱っているようなこともあった。
(例えばバイトの子に「ピアスをするな」とか。ピアスの何がいけないんだか私にもまったくもって疑問なのだが、うちの会社はピアス禁止なのである)
あの頃は仕事と割り切って叱っていたが、今は一部門担当者としてのんびりと会社生活を送っている。
バイトやパートのオバさんどもにチクリと言ったりするようなことはあっても、本格的に叱ったのは久々だった。
だって、あまりにもよくないのだ。
叱られるときの態度も、持っていたモップに頬杖をつくような姿勢である。
「それが人から注意を受けるときの態度!?」とまた声を荒げると、彼女は困惑しきった表情を浮かべた。
やはりそうでありましたか。
前々からもしや・・・と思っていたのであるが、彼女は自分の態度(叱られてる時にモップに頬杖、客待ちのときレジ台に背を向けてもたれかかるなどの一連の行為)のどこがどういけないのかをまったくわかっていないのであった。
だから彼女はモップに頬杖をついたまま困惑しきった表情で私の顔を見つめていた。
決して反抗心からそうしているのではないことが彼女の表情から見てとれる。
これには私の方が困惑した。
まるで異星人を叱っているようだ。
彼女にはアルバイト友達がいっぱいいて、友達と一緒にいるときはとてもかわいらしい顔で笑っている。
あんなに友達がいるのだから、根は悪い子ではないと思うのだが、こうまで倫理観がずれていてはなす術なしである。
彼女の目に、私は、突然怒り出す異星人として映っているのだろうか。
悲しい。

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