バンバンバザール

2001年1月11日
私は今までブラックボトムの対バンで数多くのミュージシャンを見てきたが、その中でかなり私の好きゾーンに食い込んできたのはバンバンバザールと山川ノリオさんであった。
そのバンバンバザールが今日うちの近所のライヴハウスに来た。
今日は仕事が休みだったのだが、13日に福岡でバンバンのライヴがあるとの情報を得て、バンバンのHPをのぞいてみたのだ。
ライヴスケジュールをクリックすると、なんと今日はうちから徒歩5分のBIGHIPでのライヴではないか。
福岡まで行っている場合ではない。
私は直ちにパソコンの電源を切り、化粧を始めた。
先日買ったCDにサインをしてもらおうと、途中文具屋によって油性ペンをGETし、足早にBIGHIPに向かった。
向かいながら何人かの友達に誘いメールを送ったり、誘いTELをかけたりした。
めぐにもかけた。
まだ5時ごろでめぐは仕事中であった。
「今日さー、ライヴに行かん?」  「えっ、どこに?」
「宇部宇部。BIGHIP。モスの上の」  「えっ、誰のライヴ?」
受話器のむこうは無数の「?」で溢れていた。
「バンバンバザール。なかなかいいよー」  「えっ、誰それ?どんな人?」
「あのねぇー、メガネ率100%で8割方デブのバンド」  「え?え?意味がわからん」
そういいつつもめぐは同僚に「早退してもいい?」と持ち掛け、別に早退しなくても開演には間に合うにもかかわらず早退して行くと言った。
終わった後に焼肉をおごるという条件付きであった。
BIGHIPの前につくとリハ中らしく音が聞こえてきていた。
私は油性ペンの書き味を試したり、メンバーが現れたときにCDのサインをしてもらう面がサッと出せるように、しかも歌詞カードを落とさぬよう・・・と地味な特訓をしていた。
そのうちに武田さんが出てきたが、たぶんBIGHIPの人と思われる女の人と一緒だったのでなんとなく声をかけそびれた。
次に南さんが出てきて宇部新川駅の方に向かって行った。
「あ、南さん」と思ったが、あまりにも絵に描いたような南さんっぷりがとてもうれしくまたもや声をかけそびれた。
戻ってきた時は遠くから姿が見えていたので、心の準備をして声をかけサインを戴いた。
その後モスでお茶したりして過ごし、ちょうど開演というときになってめぐが現れたので揃って入場した。
ここで私はめぐのワクつきを煽るために「メンバーに中尾彬がいる」という情報を流した。
ギターの冨永さんは誰がどう言おうと中尾彬に激似なのだ。
私が初めてバンバンを見たときギターは違う人だった。
それが去年の10月に見たときはいきなり彬。
しかも彬は半ズボンだったのでものすごいインパクトだった。
ドリンクを取りにいくとカウンターに知り合いがいた。
同級生の通称「インゲン」であった。
インゲンが高校時代バンドを組んでいたのは知っていたがどうやら今日はバンバンの前座を務めるらしい。
インゲンが「何でバンバンを知ってるの?」というので、私の好きなバンドの対バンでよく出るから、と説明すると、インゲンの隣りにいたBIGHIPの男の人が「なんていうバンド?」と聞いてきた。
私は「知らない」と言われたらイヤだなと思いつつ「ブラックボトム」というと、その人はパッと顔を輝かせ、ブラックボトムをBIGHIPに呼びたいと思っていると言った。
インゲンはブラックボトムを知らなかったようであるが、その人が「ダーティダズンよりもカッコいいニューオリンズスタイルのブラスバンド」と説明していた。そのとおり!
実は私はBIGHIPでブラックボトムのテープを扱ってもらえないかと思い、ぜひ一度聴いてもらおうと、カバンに赤テープとオレンジテープを忍ばせていたのだが、思わぬ「ブラックボトムを呼びたい」発言にすっかり舞い上がり、絶好のタイミングであるにもかかわらず言うのを忘れてしまっていた。バカ!!!!

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