HIGH GROOVERS ―飴編―
2000年12月25日 ブラックボトムIGGYにそっけなくされた私はすぐにビキのところに報告に行った。
案の定ビキはIGGYが来たことに全く気付いていなかった。
実はIGGYのここ最近のあまりのそっけなさに泣き続けていた私は、今回ビキに鑑定士としての仕事を依頼していたのだ。
私がIGGYに渡し物をするときのIGGYの様子を鑑定してほしい。
IGGYの私に対する態度は客観的に見ても冷たいかどうか、というのが依頼内容である。
ヒガシのことでブルーになっていたビキもやっと鑑定士としての意識に目覚めたらしく、鑑定すべく立ち上がった。
今度IGGYが出てきたら、写真を頼むなりして、その様子を鑑定するという算段である。
するとIGGYが上に上がってきて(店は地下)タバコを吸っていたのでさっそく写真をおねだりした。
まずは私から。
ビキにカメラを渡しながら「上手に撮ってね」と懇願した。
ビキは写真が下手なのだ。
以前ANTONさんとの2ショットを撮ってもらったとき、写真が一面の白い壁で、隅のほうにちんまりと私とANTONさんが写ってるのを見たときはぶちはぶてた(←ものすごくふてくされたの意味の宇部弁)。
今回もそんなことになってはたまらんので、もうちょっと前に出ろ。いや前すぎる。ちゃんと枠に収まってる?とあれこれ注文をつけた。
そのためビキは萎縮して身体がギクシャクしていた。
ビキは写真をとるタイミングが非常に悪い。
「せーの」と言ってからシャッターを押すまでが長すぎるのだ。
私がダメ出しをするたびに横でIGGYが声をあげて笑っていた。
「あー、IGGY笑ってるー。笑ってるところ見た―い」と思うけれど、真横にいるのでドキドキして顔が見れない。
結局3枚撮ってもらったが最後まで間が悪かった。
IGGYも絶対心の中でツッコミをいれていたはずだ。
しかし私たち2人も相当いっぱいいっぱいで、IGGYの前で数々の生きた宇部弁を披露してしまったように思う。よく覚えてないが。
IGGYは終始笑っていた。
私が握手をしてもらい、そのあとにビキもしてもらっていた。
その様子を見てなんともいえず嬉しかった。
ビキから聞かなくても鑑定結果はわかっている。
今日のIGGYはとってもいいカンジ。
これぞ私の大好きなGGYである。
あー、シアワセシアワセと、わが身の幸福を満喫しているとむこうからゲイ受けNo.1のコーくんとNo.2のYASSYが連れ立ってきた。
あまりにも危険である。
狼の群れに羊を2匹放したようなものではないか。
私は2人にすばやくクリスマスカードを渡し、2人の今夜の無事を神に祈った。
ライヴはいつものごとくとても楽しく終了した。
他のメンバーは入りが遅かったらしく、ビキと王子さんの写真をと撮るという大仕事をまだ果たしていなかったため、イエローカードオーケストラが控えているにもかかわらず、かぶりつきの座を放棄し外へ出た。
ピットインの向かいは何のお店だろう?と疑問に思っていたがこのとき謎は氷解した。
ゲイの集まるお店であった。
地上へ上がる階段は男で埋め尽くされ、異様な雰囲気であった。
半々よりもちょっと外人が多い。
ゲイの皆さんの「お前らに用はないんだよ」という視線に耐えつつ王子さんが通りかかるのを待った。
ほどなく王子さん登場。
渡し物をすると、王子さんはビキを見て「おお、久しぶり」と言った。
さすが王子さん。
ビキを示しながら「今日ね、友達の誕生日なんですよ」と言うと「ほー、イヴかー」、「ジーザスと一日違いやなー」と言っていた。
肝心の「おめでとう」という言葉は引き出せなかったが、写真も撮って握手もしてもらって、ビキはとても満足していたようだ。
沖縄のイベントのときのDJ SASAさんが来ていて、お帰りのときに声をかけてくださった。
ありがたいことである。
私は自分から人に声をかけるのが苦手なのだが、今度逢えたら思いきってこちらから声をかけてみようと思った。
その後、IGGYが帰るとき、また自転車に乗るところの写真を撮らせてもらってお見送りした。
IGGYの自転車がピュ―ッと闇の中に消えていくのをいつまでも見ていた。
またすぐ逢えるのに、やっぱり寂しいものだなぁ。
今回はIGGYがとても優しかったので、私も少し大人になって、
「IGGYが今夜、大好きな人と素敵なイヴを過ごせますように」
とIGGYの背中に向かって祈った。
案の定ビキはIGGYが来たことに全く気付いていなかった。
実はIGGYのここ最近のあまりのそっけなさに泣き続けていた私は、今回ビキに鑑定士としての仕事を依頼していたのだ。
私がIGGYに渡し物をするときのIGGYの様子を鑑定してほしい。
IGGYの私に対する態度は客観的に見ても冷たいかどうか、というのが依頼内容である。
ヒガシのことでブルーになっていたビキもやっと鑑定士としての意識に目覚めたらしく、鑑定すべく立ち上がった。
今度IGGYが出てきたら、写真を頼むなりして、その様子を鑑定するという算段である。
するとIGGYが上に上がってきて(店は地下)タバコを吸っていたのでさっそく写真をおねだりした。
まずは私から。
ビキにカメラを渡しながら「上手に撮ってね」と懇願した。
ビキは写真が下手なのだ。
以前ANTONさんとの2ショットを撮ってもらったとき、写真が一面の白い壁で、隅のほうにちんまりと私とANTONさんが写ってるのを見たときはぶちはぶてた(←ものすごくふてくされたの意味の宇部弁)。
今回もそんなことになってはたまらんので、もうちょっと前に出ろ。いや前すぎる。ちゃんと枠に収まってる?とあれこれ注文をつけた。
そのためビキは萎縮して身体がギクシャクしていた。
ビキは写真をとるタイミングが非常に悪い。
「せーの」と言ってからシャッターを押すまでが長すぎるのだ。
私がダメ出しをするたびに横でIGGYが声をあげて笑っていた。
「あー、IGGY笑ってるー。笑ってるところ見た―い」と思うけれど、真横にいるのでドキドキして顔が見れない。
結局3枚撮ってもらったが最後まで間が悪かった。
IGGYも絶対心の中でツッコミをいれていたはずだ。
しかし私たち2人も相当いっぱいいっぱいで、IGGYの前で数々の生きた宇部弁を披露してしまったように思う。よく覚えてないが。
IGGYは終始笑っていた。
私が握手をしてもらい、そのあとにビキもしてもらっていた。
その様子を見てなんともいえず嬉しかった。
ビキから聞かなくても鑑定結果はわかっている。
今日のIGGYはとってもいいカンジ。
これぞ私の大好きなGGYである。
あー、シアワセシアワセと、わが身の幸福を満喫しているとむこうからゲイ受けNo.1のコーくんとNo.2のYASSYが連れ立ってきた。
あまりにも危険である。
狼の群れに羊を2匹放したようなものではないか。
私は2人にすばやくクリスマスカードを渡し、2人の今夜の無事を神に祈った。
ライヴはいつものごとくとても楽しく終了した。
他のメンバーは入りが遅かったらしく、ビキと王子さんの写真をと撮るという大仕事をまだ果たしていなかったため、イエローカードオーケストラが控えているにもかかわらず、かぶりつきの座を放棄し外へ出た。
ピットインの向かいは何のお店だろう?と疑問に思っていたがこのとき謎は氷解した。
ゲイの集まるお店であった。
地上へ上がる階段は男で埋め尽くされ、異様な雰囲気であった。
半々よりもちょっと外人が多い。
ゲイの皆さんの「お前らに用はないんだよ」という視線に耐えつつ王子さんが通りかかるのを待った。
ほどなく王子さん登場。
渡し物をすると、王子さんはビキを見て「おお、久しぶり」と言った。
さすが王子さん。
ビキを示しながら「今日ね、友達の誕生日なんですよ」と言うと「ほー、イヴかー」、「ジーザスと一日違いやなー」と言っていた。
肝心の「おめでとう」という言葉は引き出せなかったが、写真も撮って握手もしてもらって、ビキはとても満足していたようだ。
沖縄のイベントのときのDJ SASAさんが来ていて、お帰りのときに声をかけてくださった。
ありがたいことである。
私は自分から人に声をかけるのが苦手なのだが、今度逢えたら思いきってこちらから声をかけてみようと思った。
その後、IGGYが帰るとき、また自転車に乗るところの写真を撮らせてもらってお見送りした。
IGGYの自転車がピュ―ッと闇の中に消えていくのをいつまでも見ていた。
またすぐ逢えるのに、やっぱり寂しいものだなぁ。
今回はIGGYがとても優しかったので、私も少し大人になって、
「IGGYが今夜、大好きな人と素敵なイヴを過ごせますように」
とIGGYの背中に向かって祈った。
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