精密検査

2000年10月12日 日常
先日の会社の健康診断で思わしくない部分があり、精密検査を受けるよう命じられ「主治医殿」と書かれた紹介状を渡された。
予想はしていたもののあまりよい気分ではない。
実は去年にも「主治医殿」をもらったが無視していたのだ。
去年は要再検査だったが、今年は一歩進んで精密検査だ。
イヤだが仕方あるまい。病院に行くことにした。
保険証を使うなんて久々である。
たぶん8年ぐらい使っていない。
病院慣れしていない私はびきが看護婦をしている病院に行くことにした。
病気だったときのことを考えると、びきに私の症状を知っていてもらったほうがなにかと安心できる。
しかしびきの病院の先生は怖いので有名らしい。
私はビビって、びきにT医師への対処法のレクチャーを受け、今日いよいよ検査に行ったのである。
当然びきより断食を命じられていた。
今朝もバイト中おなかが鳴って仕方なかった。
普段の日でも、朝起きてバイトから帰るまでは何も食べないのだから条件は同じなのに、食べてはいけない日に限ってことさらおなかがすいたり鳴ったりするのだ。
一体どういった人体のメカニズムであろうか?

病院に着くとびきに尿を採るよう命じられた。
その後、びきが血圧を測ってくれた。
いつもよりやや高めだったのはびきが笑かしたからに違いない。
まぁ、私は低めだからいいのだが。
びきから、初回は検査だけで診察はないだろうと聞いていたので油断していたが、その後さっそくT医師との対決があった。
びきからよく話を聞いてどんなイヤな奴かと思っていたがなかなか悪くないカンジである。
説明もわかりやすく、名医である予感がした。
そして採血。
キャリアだけは人一倍ありそうだが貫禄は全く皆無の妖怪系老ナースがしてくれた。
印象としては下手そうだ。
初々しさのかけらもないので「痛くなくしてあげよう」というフレッシュな気持ちも忘れ去っていそうに見えた。
しかし、全っ然いたくなかった。チクリともなかったのでビックリした。
妖怪よ、疑ってすまなかった。
しかしびきがいつも言っているイヤなババアというのはおそらくこの妖怪であろう。
そう思うと素直に感謝する気持ちにはなれない。
その後待合室で支払いを待っていると、診察室でT医師がが怒っているらしき声が聞こえた。
何を言っているかまではよくわからなかったのだが「それが手助けっちゅうもんじゃろうが!!!」と言っているのが聞こえたので、テーマは「手助け」らしい。
びきが叱られているのであろうか。
どんなことをして叱られているのかは知らぬが、ネチネチネチネチとかなりしつこい。
毎日こんなにネチネチやられてはびきの性格ではかなりつらいであろう。
生きるとはつらいことだと思っていると、びきの声で「はい」と返事が聞こえた。
やはりびきが叱られていたのだ。
でもびきは後でメールで「あれは軽い方。あれぐらいはしょっちゅうよ」と送ってきたので私はホッとしたような、さらにせつないような、複雑な心境になった。
こういうときはパーっとすべきである。
11月5日にブラックボトムの学祭が大阪であるんだけどびきも行こうよ。

今日はたまたまイチコも美幸ちゃんも休みだったので、午後から3人で出かけた。
イチコが血圧計が欲しいと言っていたので、美幸ちゃんと半分ずつ出し合ってプレゼントした。
半分ずつと言ったが、ホントは美幸ちゃんの方がちょっといっぱい出した。
イチコが喜んでいたので、今日はいい休日だったと言えよう。

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