仕事柄いろんな人に逢う。
けっこうおかしな人が多い。
そしておかしな人というのはたいてい第一印象からおかしい。
今朝バイト先にきたおばばもまさにそうだった。
たぶん70歳ぐらい。
クレープ素材の、あれはおそらく下着である。白のタンクトップと丈長ショーツ。
この季節にしてはあまりにも半裸である。
今日は雨も降って寒かったというのに。
おばばは「おでんちょうだい」というなりトイレへ消えた。
「あらっ?」と思ったが、仕方ないのでレジに来たお客さんをうったりしながらおばばが出てくるのを待っていた。
おばばは出てくるなりうれしそうに「おでんできた?」と聞いた。
ええっ!!??だってまだ注文してないやん。
おでんはずっと前からできてるけど、あんたのセレクトがまだ。
「どれを入れましょうか?」
そのセレクトがまた圧巻であった。
まずこんにゃく、そしてしらたき、そして串に小さいしらたきが三個刺さっているしらたき串。
それらを2個ずつ。
オールこんにゃくかい!
私がツッコミのお笑い芸人なら、ガッツポーズ級のナイスボケである。
しかし彼女はマジで、私はしがないコンビニの女店員であるから、私のおばばに対する感情は「黒い雨雲」というカンジだった。
しかし、おばばが更に怖さの実力を発揮するのはこれからである。
他の物も含めて計800いくらだかの買い物をしたおばばは、財布から小銭をチャリチャリとおそるべきのろさで出しはじめた。
おばばが金を出し終わったとき、ちょっと見には「ちょうどのお預かり」と思ったのだ。
しかし、よく見るとその小銭のうちの半分は外国のお金だったのだ。
これには私もそうとう引いた。
500円玉と間違って、ゲームのコインを出す人とかはたまにいる。
その時は「これ、違うみたいですけど―」と言ったリするのだが、
そんなのとはケタが違う。
私は外国のお金を集めて、「こっち半分が違います」と言った。
おばばは平然と「ああ、2つの財布のをひとつにしたからねぇ」といった。
そのもうひとつの財布ってどんななんだ?
その財布はなんの時に使うの?ねぇ?
結局、おばばが「取って」と言ったので私が財布からちょうど取ったのだが、財布の中に外貨ざくざく!
札なんかは日本円は1枚もなかったと思う。
底知れぬ怖さだった。
私はヘンな人慣れしていて、少しぐらいヘンな客が来ても「よくあることよ」と流して、モモちゃんに「貫禄が違いますね」といわれたりするのだが、いくら私でも今日は完敗だ。
怖かった。
けっこうおかしな人が多い。
そしておかしな人というのはたいてい第一印象からおかしい。
今朝バイト先にきたおばばもまさにそうだった。
たぶん70歳ぐらい。
クレープ素材の、あれはおそらく下着である。白のタンクトップと丈長ショーツ。
この季節にしてはあまりにも半裸である。
今日は雨も降って寒かったというのに。
おばばは「おでんちょうだい」というなりトイレへ消えた。
「あらっ?」と思ったが、仕方ないのでレジに来たお客さんをうったりしながらおばばが出てくるのを待っていた。
おばばは出てくるなりうれしそうに「おでんできた?」と聞いた。
ええっ!!??だってまだ注文してないやん。
おでんはずっと前からできてるけど、あんたのセレクトがまだ。
「どれを入れましょうか?」
そのセレクトがまた圧巻であった。
まずこんにゃく、そしてしらたき、そして串に小さいしらたきが三個刺さっているしらたき串。
それらを2個ずつ。
オールこんにゃくかい!
私がツッコミのお笑い芸人なら、ガッツポーズ級のナイスボケである。
しかし彼女はマジで、私はしがないコンビニの女店員であるから、私のおばばに対する感情は「黒い雨雲」というカンジだった。
しかし、おばばが更に怖さの実力を発揮するのはこれからである。
他の物も含めて計800いくらだかの買い物をしたおばばは、財布から小銭をチャリチャリとおそるべきのろさで出しはじめた。
おばばが金を出し終わったとき、ちょっと見には「ちょうどのお預かり」と思ったのだ。
しかし、よく見るとその小銭のうちの半分は外国のお金だったのだ。
これには私もそうとう引いた。
500円玉と間違って、ゲームのコインを出す人とかはたまにいる。
その時は「これ、違うみたいですけど―」と言ったリするのだが、
そんなのとはケタが違う。
私は外国のお金を集めて、「こっち半分が違います」と言った。
おばばは平然と「ああ、2つの財布のをひとつにしたからねぇ」といった。
そのもうひとつの財布ってどんななんだ?
その財布はなんの時に使うの?ねぇ?
結局、おばばが「取って」と言ったので私が財布からちょうど取ったのだが、財布の中に外貨ざくざく!
札なんかは日本円は1枚もなかったと思う。
底知れぬ怖さだった。
私はヘンな人慣れしていて、少しぐらいヘンな客が来ても「よくあることよ」と流して、モモちゃんに「貫禄が違いますね」といわれたりするのだが、いくら私でも今日は完敗だ。
怖かった。
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